異色!園長は、カメラマン〜 (雑誌エデュカーレ85号 イラストエッセイ)
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    “追跡!保育者の昼ごはん”   〜異色!園長は、カメラマン〜

     

    汐見稔幸先生(教育学、教育人間学、保育学)責任編集、雑誌エデュカーレ。

    保育者のための専門誌でイラストエッセイの連載をしています。保育者さんたちのお昼時間、どんな感じなんだろう?何食べているんだろう? 実際、0歳のときから就学前まで息子を保育園に通わせていましたが、よくわからなかったし、編集者さんよりこの企画のご提案をいただいたときは、素直に「おぉ、それはいいかも。」と、描き始めた新シリーズです。

     

    この保育園はプロのカメラマンさんがひょんなことから園長としてこの保育園に就任しました。紆余曲折、人生いろいろ、うれしたのし苦悩情熱あれこれ、食べながらいろいろお話をうかがえました。取材して描くスタイルは、経験としてまだまだひよっこの初心者のワタクシでございます。取材に行って驚くこと、それはどの取材対象者さまもいろんなこと、たくさんたくさん、いいこと悪いこといっぱいお話ししてくださいます。お昼テーマのこと以外をたくさん描いてご紹介することはできませんが、“お昼ご飯を食べながら話す”というラフさは、取材自体を和ませてくれる効果があるかもしれません。取材を快く受けてくださった大野先生に感謝です。

     

    仕上がりはこんな感じです。

    エデュカーレ85_1

     

    そして右ページ拡大!

     

    実際このエリンギの輪切り、この日のうちに我が家の晩ごはんのスープの中に再現!

     

    左ページも拡大

     

     

    ●本文●

    「先生たち、いつ、どんなお昼を食べてるんだろう?休憩時間どうしているのかなぁ」そんな興味から新シリーズでは、保育士さんのお昼ご飯を取材します。

     

     埼玉県のふじみ保育園の園長兼理事長、大野広幸先生のランチは給食です。

     大野園長はプロカメラマンとして30年間活躍してきました。野生のトキの撮影では第一人者! また、たくさんの子どもや保育園も撮影しました。そんな中、さまざまな巡り合わせで5年前、昭和28年開園の、この、ふじみ保育園の園長に就任。生活は一変、大変なことの連続ではありましたが、長年のカメラマンとしての活動が不思議と、園長の仕事に役立っているのですからおもしろい。

     この保育園では長年、主食は持ち込みでしたが大野園長が完全給食にしました。田んぼにやってくるトキの撮影をしているときに知った、佐渡島の棚田で作っている減農薬米を取り寄せて提供しています。また、カメラマンとしてたくさんの子どもたちを撮影して、家では手作りのごはんをほとんど食べていない子が意外にも多いことを知っていました。どんな子にも1日1食はきちんとおいしくて体にいいものを!と、そんな園長もランチの給食を食べるようになった5年前からすこぶる体調が良くなったそうな。身をもって体感して、さらなる“食育の野望”を熱く語ってくれたランチタイムのひとときでした。

     

    イラストと本文:渡辺千春

     

    雑誌エデュカーレ

    http://ikuji-hoiku.net/educare/

    汐見稔幸先生

    http://ikuji-hoiku.net/shiomi/index.html

    ふじみ保育園

    http://mirai-hoiku.jp/fujimi/summary.html

    | イラストエッセイ | 00:42 | comments(2) | trackbacks(0) |
    『梅家は“やっぱり”保育園がお好き?』雑誌エデュカーレ(第72号)連載
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      保育者のための雑誌エデュカーレの連載イラスト&エッセイです。
      今回は友人を取材して「保育園の退園」話をかきました。

      待機児童がゼロになることは、みんなの願いではありますが、


      保育の“質”が一定して安定していることが、だいじですよね〜。

      そんなことをしみじみと感じる友人のお話でした…。

      状況をきちんと克明にお話ししてくれた友人に感謝!

      このブログでエデュカーレの連載はたびたび紹介させてもらっていますが
      今回ははじめて本文も載せてみます。


      umeke

      気になるのは、まず保育園側の保育方針がまずあって、子どもにそこに慣れてもらうやり方でまわっている感じがするところ。
      子どもの心に寄り添えていないのって、必ずしも保育士個人のパーソナリティーによるところだけじゃないと思うし組織がきちんとそのことに対峙できていないですよね〜。




      そうそう、ウチは子どもが7カ月から、保育園に通っていますが、職員みな、子どもと、その親やお迎え者の顔を速攻で憶えてくださってこれは驚きです。なので、ここではおばあちゃんが、“自分がだれのおばあちゃんか、よくわかられていない気がする”というところが、保育園通わせママである私としては、非常にネガティブなインパクトです。実際はどうかわかりませんが、お迎え者にそう思われているというのはどうなんでしょう。そんなわけで、ここを絵にしました。

      雑誌はこんな感じ↓

      umeke

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      本文

      ルポ・ママ友が保育園退園を決めた理由(ワケ)
      〜梅家のママ友、ゆきのとだいちゃん〜

       今回は私の友人の認可保育園、退園話しです。
       友人ゆきのは4月からB保育園2歳児クラスに通っていた息子だいちゃんを10月に退園させ、現在は2歳児から通える幼稚園に通わせています。
       だいちゃんは今通っている幼稚園には泣かずに登園し朝から楽しく自由に過ごしているそうなので、心底よかったけれど、B保育園ではとにかく退園するまで毎朝、爆泣き! こういったことに対して、半年たっても先生との有効なコミュニケーションが得られない。2歳児クラスは30人いて、4人の担任は忙しく働き、常に余裕がなさそう。そのことに問題を感じて、園長や副園長に意見を言ったこともあったようで、その後補助の職員が増えたりもしたらしいが、それで何かが変わることもなく…。
       ゆきのさん、「私と、息子がこの保育園に向いていなかっただけ。」と言っていましたけれど、せっかく待機から入園が決まって楽しい保育園生活のはずがねぇ。私にとっては大好きな保育園が“決まりごとばかり、そして窮屈”な場所と思われたかなぁ…と思うと、少し残念な気がします。それにしても、いろんな保育園があるようですねぇ。

      プロフィール
      渡辺千春。職業:東京都在住イラストレーター。0歳時クラスからの保育園利用者。息子と、夫のウメと3人暮らし。認可乳児園から現在のトヨマチ保育園に昨年度、転園。ただ今、4歳児クラス在籍中。
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      雑誌エデュカーレ
      http://ikuji-hoiku.net/educare/

      イラストと本文:渡辺千春




       
      | イラストエッセイ | 16:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
      歌わない、踊らない、わが息子のこれからは? 雑誌エデュカーレ 連載 イラスト&エッセイ
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        保育者のための雑誌 エデュカーレ に、

        『梅家は“やっぱり”保育園がお好き?』

        という、イラスト&エッセイを連載しています。このblogでも何度かご紹介してきましたが、今回ご紹介するのは、昨年の保育園の運動会でのエピソードを中心に描いたものです。

        読者である保育者に、親の目線からみた保育園についてをちょっと知ってもらおうというのがねらいのひとつですが、連載も3年目。保育者のみなさんに、果たして興味深く読んでいただけているかどうか…。

        わが息子は、歌を歌ったり、みんなとお遊戯をしたりするのが、どうも苦手な様子です。
        3歳で転園し、はじめて運動会がありました。親としてはそれなりにワクワクでしたが…

        umeke

        ………
        ………
        ………。


        結局、最初から最後まで、まったく踊らず。(正真正銘、わが息子だけが

        歌や踊り、「なんで、やんなきゃいけないの?」
        というような様子で、困った顔して立っているだけのわが子。

        umeke

        ずっとそんな感じできた息子にも、ようやく変化が…

        umeke


        はたして、ここからどのように成長していくのやら。

        誌面はこんな感じです↓

        umeke

        ある程度、淡々と、しかし、かわいらしく〜そうして言いたいことを伝えたいというのが信条です。
        毎回、私の補足の駄文が入って、隔月刊誌の誌面に入ります。たまに、夫 梅村昇史のマンガがはいることもあり。
        夫のマンガが入ったものも、またいずれ、ご紹介しますね!

        わが息子が3歳クラスに上がるにあたって、新しい保育園に転園した際、面接の時に園長先生に

        「いつも、読んでますよ。転園児名簿に目を通していたら、(この連載の作者名ー私と夫)名前があったのでびっくりしました。」

        と言われ、はじめて“読者”という存在をリアルに意識したものでした。。。

        時には、保育園に対し不満や疑問も描き、『保活(保育園探し)』の大変さでレポート拡大判を描いたこともある。これを描いていることを知っている身近な保育士の先生たちは、私の表現をナニコレ(怒)と思うこともあるかもしれない。

        でも、根本的には私は保育園を愛すべき場所と思っている。

        保育園に入れることがまだまだ困難つきまとうことだということも、よく知っている。

        だから、通わせている親の目線をこういうかたちでも、保育者の方々に見ていただけるのはいいな〜という思いで
        あたりまえだけど、まじめに取り組んでいま〜す笑。

        2015.7月号 エデュカーレ(臨床育児保育研究会)
        汐見稔幸先生責任編集

        イラストと文:渡辺千春 たまにマンガで登場:梅村昇史












         
        | イラストエッセイ | 17:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
        なんで?どうして?保育園選び イラストエッセイ
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          『エデュカーレ』という、保育園の、保育士さんのための雑誌があります。保育士さんであれば、大抵目にしたことがあるというほど読まれている雑誌です。そして、この雑誌で連載をしています。その名も、

          “梅家は保育園がお好き?”

          そう、我がウメムラ家の保育園生活のあれやこれやを綴っているのです。この連載もはや3年…! 4年めに突入することとあいなっております。

          今回ご紹介するのは、昨年7月号の“梅家…”番外編と称して、働くママの保育園選び、通称「保活」のことです。
          この年度末、希望の認可保育園に無事入れるか、ヤキモキしているオヤゴサンに思いを馳せこのエッセイをご紹介させていただきます。このテーマにスポットをあてて、自分を含む実際2014年度認可保育園に子どもを入れたママにお話を伺いイラスト&エッセイ化致しました。現在、保育園に子どもを通わせるってだけのことに、こんなにも親が奔走しているのです。
          とにかく、自分のことだけでもまだまだぜんぜん描ききれないさまざまなエピソードがありました。

          かんたんな紹介ですが

          梅家…父 母 ともにフリーランス 子ども1人
          まみサン…父 母ともにフルタイムの正規雇用会社員 子ども1人
          ひじりサン…父 母ともにフルタイムの正規雇用会社員 子ども2人

          ↓こんな感じです。
          保活
          実際お話うかがったママは、杉並区、練馬区にそれぞれ在住です。それぞれ、なく子も黙る保活激戦区(もちろん、我が区もですが)。杉並区、ウワサ通りの、いや、ウワサ以上のママ泣かせ。1歳から保活に入ったママでしたが箸にも棒にも引っかからず認証保育所30カ所に登録。しかも、居住の杉並ではそれらもほぼいっぱいだったため、区外の認証にも登録し。。。

          保活
          各区、だいたい似たり寄ったりの指数計算方法により、入所順位が決められていく印象ですが多少の違いがありますね。
          私は認証保育所に入れたことがないのではっきりしたことは言えませんが、我が区では近くの認証に入れないということはあまり聞かないですが、このお二人は認可がダメで認証に入れるにもかなり苦労していたようです。お一人のママは認証を探したけれど入れるところがなく、認証でもない、認可外の保育施設(通称 私たち一般レベルでは無認可といっていますが)に通わせていたそうです。もちろん、無認可の保育施設が悪いっていうことでもないですが、保育料がかなりなもんですよね。次年度になるべく希望の認可保育所に入れるためには、認可外の保育施設に入れる必要があるのです。仕事も開始しなければいけません。ご存じない方のために申し上げますと、認可外の保育施設に通っていた実績が指数として加算されてどこにも通っていない子より有利になる場合が大抵です。(特別な事情がない限りですが)
          保活
          うちの場合、0歳から認可乳児園(2歳児クラスまで)それからどこかに転園しなくてはいけませんでした。認可外保育施設から転園するより不利なことは承知でしたが、保育料が安そう、産後でぼ〜っとしていたこと、入ったらそれはそれは居心地が良かったことなどなどで、あまり深く考えず、調べもせず、乳児園に入れそこで卒園まで過ごしました。
          最終学年(2歳児クラス)になったときに転園説明会というものがあり、役所の担当者がやってきて“いかに今の乳児園から最寄り駅周辺にある人気保育園に入るのが難しいか”というようなことをデータと過去の実績で示され、「だから駅から遠いところも希望に入れて書いてね」的な説明会なんですよね。このイラストでは、区役所に出向いて担当者に相談をしているところですが、希望の保育園に入れるために転園時はかなり必死でした。
          区役所の担当に相談してはじめて知る指数の計算方法、聞かなくては知らないままなんですよね〜。私のような個人で仕事をしている者の場合は、都が決めた最低時給でフルタイム労働かどうかを査定します。こういうことは資料として予め配布していただけるといいと思いますが、聞きに行くと懇切丁寧に教えてくださいます。。。

          保活
          このイラストにありますが、休憩時間も労働時間として計算されますので、就労状況の記入欄では1時間とったほうがいいという所員さんのオヤゴコロとでもいいましょうか。。。とにかく、こちらから聞きさえすれば非常に親切なのがお役所というところなのか、聞きまくりでした。

          結果はといえば、第1希望の保育園になぜだか入れまして。これについて描いた号もありますので、またご紹介したいです。

          エデュカーレ 2014年7月号掲載
          イラストと文 渡辺千春 1コママンガ 梅村昇史


           

          | イラストエッセイ | 17:02 | comments(0) | trackbacks(0) |
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